映画「熊もつれ」の撮影は、一気に撮り切らず、2025年9〜10月の「前半戦」と、11月の「後半戦」の2回に分けて行いました。今回は、この少し変わった撮影スケジュールの理由について書きます。
理由1: 少人数のスタッフで無理をしないため
本作は自主制作プロジェクトで、スタッフの数は決して多くありません。準備・撮影・立て直しのサイクルを作るために、撮影期間そのものを分割しました。
理由2: 資金の負担を分散するため
もう一つの理由はお金です。撮影費用は一度にまとめて出ていくと資金繰りを直撃します。撮影を2回に分けることで、支出の山を2つに分け、その間に資金調達(クラウドファンディング等)を挟むことができました。制作費の詳細は別のコラムに書いた通りですが、この分割がなければ、途中で立ち行かなくなっていた可能性もあります。
前半戦で起きた、うれしい誤算
前半の撮影では全体の7割ほどを撮り終えました。長いリハーサルと準備期間を経た現場は、キャストもクルーも一丸となり、互いにアイデアを出し合いながら切磋琢磨する場になりました。
そして撮影素材を確認しながら迎えた後半戦。「面白いものになる」という期待を確信に変えて、残りのシーンを撮り切りました。
分割撮影は「妥協」ではなく「設計」
撮影を分けると聞くと、資金難による苦肉の策と思われがちです。半分は当たっています。ただ、結果としてこの方式は、少人数制作の私たちにとって最も合理的な設計でした。